当院はハイリスクの白内障や術中の合併症対応にも経験豊富です。
一般的な症状の手術は勿論、手術が難しいと言われた方もお気軽にご相談ください。
白内障手術とは
白内障の手術は濁った水晶体を取り出して人工のレンズに入れ替えるもので、日本国内で1年間に100万回を超える件数実施されています。一般的なものであれば手術そのものは15分程度で終了しその日に帰宅できます。
具体的な手術の流れ
- 手術時間は15分程度です。
- 病院の滞在時間は、すべて合わせて2時間半程度になります。
- 当院の手術はお昼から、14時以降に順番になります。
![日帰り白内障手術の流れ①切開](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/flow1.png)
① 小さな(2mm程度)の切り込みを入れ、水晶体を包む水晶体嚢を丸く切る
![日帰り白内障手術の流れ②水晶体を砕いて吸引](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/flow2.png)
② 濁った水晶体を超音波で砕いて吸引する
![日帰り白内障手術の流れ③眼内レンズの挿入](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/flow3.png)
③ 人工のレンズを挿入する
ほとんどの方が手術翌日の診察で眼帯を外した時によく見えると感じられ、手術後1-2か月で見え方が安定します。手術の際に作成した切り込み(切開創)は自然とふさがるため縫合は不要です。
目薬の麻酔にて表面の痛覚を麻痺させ、眼球の後ろ側に麻酔薬を注入します。
ほとんどの方はこの麻酔で痛みを感じなくなりますが、効きが悪い場合は再度目の奥に麻酔薬を注入します。また、不安や緊張を取り除くために、術前に麻酔ガスを吸入することもできます。
レンズについて
この手術は執刀医の技術も重要ですが、それよりさらに大切なことが“どのような眼内レンズを挿入するか”ということです。
眼内レンズは水晶体のように目の中で厚くなったり、薄くなったりすることが無いため、設計された距離に焦点が合うようになっています。
単焦点レンズであれば1点に、多焦点レンズであれば設定された複数の距離に焦点が合い、それ以外の距離を見るためには眼鏡が必要となります。(多焦点レンズの場合、日常生活で眼鏡が不要になる方もいらっしゃいます)
挿入する眼内レンズによって手術後の生活のクオリティが大きく異なります。
![](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens01.png)
本をよく読む
![](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens02.png)
遠くを裸眼で見たい方
このようにレンズの選択によって手術後の生活様式が大きく異なりますので、レンズ選びは白内障手術において重要なのです。
レンズによる見え方の違い
単焦点レンズであれば焦点を合わせていない距離を見る時にメガネをかける必要があり、多焦点レンズであれば多くの方が日常生活でメガネが不要になります。
![](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens03.png)
単焦点レンズ
- 遠くにピント
![単焦点眼内レンズの見え方・遠くにピント](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens04_2.jpg)
- 近くにピント
![単焦点眼内レンズの見え方・近くにピント](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens05_2.jpg)
多焦点レンズ
- 2焦点(遠くと手元にピント)
![多焦点眼内レンズの見え方・2焦点](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens06_2.jpg)
- 3焦点
![多焦点眼内レンズの見え方・3焦点](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens07_2.jpg)
- 焦点拡張型
![多焦点眼内レンズの見え方・焦点拡張型](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_lens08_2.jpg)
多焦点レンズは種類にもよりますが複数の距離に焦点が合い、ほとんどの場合でメガネが不要になると言われていますが、患者さまによってはメガネを必要とされる方もいらっしゃいます。また、単焦点レンズに比べるとコントラストに劣る場合がありますので写真家など見え方に強いこだわりがある方は単焦点レンズを選ばれる方もいらっしゃいます。
費用について
単焦点レンズ(片眼) | |
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1割負担 | 約15,000円 |
2割負担 | 約30,000円 |
3割負担 | 約45,000円 |
多焦点レンズ(片眼) | |
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選定療養 | 約30万円程度(レンズの種類により変わります) |
自由診療 | 50~60万円(レンズの種類により変わります) |
その他お薬代、希望される方は保護ゴーグル代がかかります。
多焦点レンズの場合、保険適応のレンズを使用する場合は、単焦点レンズと同じ費用です。その他の場合は選択するレンズが選定療養の対象となっているかによって費用が異なります。レンズによって見え方と費用が異なりますので、多焦点レンズを検討されている場合はご相談ください。
なお、目の状態によっては多焦点レンズの効果が得られないと想定される場合、単焦点レンズをおすすめする場合があります。患者さまお一人お一人に合った適切な医療を提供したいと考えておりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
術後について
術後の診察スケジュール
![](https://yoshiyama-eye-clinic.com/wp-content/themes/yoshiyama-eye-clinic/images/page-op-catract/op-catract_schedule.png)
術後1ヶ月は感染に注意が必要です。診察スケジュールは目安ですので決められた日に必ずしてください。
術後の日常生活
- 手術当日は眼帯をして帰宅してもらいます。
- 手術当日は入浴を控えてください。首下のシャワー浴は大丈夫です。
- 翌日の朝、診察のため来院してください。
- 術後5日間洗顔を控えてください。(洗髪は美容室でお願いします)
- 運動やお酒は術後2週間控えてください。
- プールや温泉は約1ヶ月控えていただきます。
術後のお仕事
- 簡単な事務仕事などは手術翌日から可能です。
- 運転は術後2日目から可能です。
- 埃っぽい環境や農業、汚水などを扱う仕事は2週間控えてください。
- 体に負担のかかる労働も2週間程度控えてください。
- 無理にない範囲で徐々に体を慣らしていってください。
手術と通院について
当院の白内障手術は日帰りで行っていますので、春日市や大野城市にお住まいの方もお気軽にご相談ください。医院前に大型の駐車場を完備していますので、白内障手術当日は勿論、術前、術後の通院もお車をご利用いただけます。
散瞳検査がある日や手術当日、翌日は運転できませんのでご家族やお知り合いの方に送迎していただいてください。
各エリアからのアクセス
- 春日市にお住まいの場合
西鉄「春日原駅」付近の方 | 「雑餉隈駅」から徒歩、もしくは車で6分 |
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JR「春日駅」付近の方 | 車で10分程度 |
春日市役所付近の方 | 車で7分程度 |
春日フォレストシティ付近の方 | 車で20分程度 |
- 大野城市にお住まいの場合
JR「大野城駅」付近の方 | 「雑餉隈駅」から徒歩、もしくは車で6分 |
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イオン大野城ショッピングセンター付近の方 | 車で10分程度 |
大野城市役所付近の方 | 車で20分程度 |
当院の特徴
合併症併発症例にも対応
開院前に基幹病院で長年眼科の責任者を務めてきた経験から数多くの難しい白内障手術や合併症が起きて紹介されてきた症例の手術を行ってきました。その経験から高リスクの白内障手術や合併症併発症例にも可能な限り対応します。 他の医療機関で断られてしまった方でも、手術をすることで視力改善が期待できると判断した場合は、リスクなどを説明した上でできるだけ対応したいと考えていますのでご相談ください。
よくある合併症の例
- チン小帯断裂
- 眼内レンズの偏位
- 脱臼・後嚢破損・核落下
白内障手術は成功率の高い手術ではありますが、手術には一定の確率で合併症が発生してしまいます。特にチン小帯断裂や、後嚢破損は発生率が3.1%と言われており、豊富な手術経験を持った医師でも何度かは経験します。
これらが発生してしまうと硝子体手術という眼科の中でも非常に難しい手術が必要となるのですが、硝子体手術ができる医療機関は限られています。
当院は硝子体手術まで対応できますので、万一の場合も硝子体手術を含めた全ての対応が可能です。
ライフスタイルに合わせたオーダーメイド手術
白内障手術を受ける際に多くの患者さまがレンズの選び方で悩まれます。当院は患者さまにより良い見え方を提供するため、ライフスタイルに合ったレンズの提案を心がけています。
- 本をよく読むから手元はメガネが無くても見えるようにして欲しい
- テレビがよく見えるようになりたい
- 運転をすることが多いのでメガネ無しで運転できるようになりたい
などライフスタイルや希望を伺いながらレンズ選びを行っていきます。
多焦点レンズであれば遠くも近くも焦点が合うようになりますが、夜間はハローグレアといって光の見え方が気になる方がいらっしゃいますので、夜間の運転が多い方には慎重な判断が必要となるなど、レンズの特性とライフスタイルに合ったレンズ選びが重要です。
まずは手術についてご相談いただき、一緒にライフスタイルに合った最適なレンズ選択を行いましょう。