コラム 更新日: 2024/4/12

ものもらいとは瞼のふちの毛穴から細菌が感染した状態のことをさします。

感染症なので赤くはれ、膿がたまり痛みが出ます。

赤く腫れてくると膿点が現れ膿がたまっている場所がわかります。

上記の写真は下まぶたの中央に膿がたまり隆起し膿点を形成しています。

膿点が出た時点で切開すると膿が大量に出てきますが、それと同時に腫れや痛みも引いてきて治癒していきます。

切るのが怖いのでお薬だけで治療を希望される方もいらっしゃいますが、腫れた周囲の組織が固いしこりになって残ってしまう場合もあり痕が目立つ結果になってしまうこともあります。

そのため膿点がはっきりしている場合は切開し排膿することをお勧めする場合もあります。

以下の写真は麦粒腫の膿点を切開し排膿した結果腫れが改善した様子です。

まだ腫れは少し残っていますが徐々に縮小していきます。

ものもらい、麦粒腫は感染性疾患なので、膿点を形成したら早めに切開した方が早期に治癒します。

上記の写真はものもらいを放置していた結果、感染自体は治癒したのですが固いしこりが残った症例です。

生活に支障はないのですが見た目を気にされ来院されました。

このまま切開しても感染症は治癒しているので膿は出てこずしこりは小さくなりません。

そのためこの場所にステロイドの懸濁液を注射しました。

注射後2週間目には腫瘤は小さくなり赤みも引いています。

腫れはほとんどわからなくなりました。

霰粒腫では痛みはありません。しこりがまぶたにできてきます。

上の写真は霰粒腫による眼瞼の腫瘤です。

害はないのですが見た目が気になると来院されました。

重瞼線に重なり重瞼の輪郭が消失しています。

もう少し小さいと自然治癒したり、ステロイドの軟膏で縮小していくこともあるのですが、

この大きさだと難しいので皮膚を切開し中身を取り出しました。

おかゆのような油の粥腫が取れます。

上記写真は切開後ですが、腫瘤もなくなり傷跡もほとんど目立ちません。

きれいな重瞼線が回復しました。

時間とともにほぼ気にならない状態まで治癒します。

ともすれば目薬や塗り薬を処方されたままで、

適切な治療を受けられていないままお困りの方も散見されます。

このようにものもらい、霰粒腫は治療時期や大きさなどで治療方法などが変わってきますので、気になる方はお早めに受診されるとことをお勧めします。

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よしやま眼科 院長 眼科専門医 吉山慶三