コラム 更新日: 2025/12/16

流行性角結膜炎(はやりめ)の患者さんが大変多くなっています。はやり目はアデノウイルスが原因の角結膜炎で、個人により症状の強弱はありますが、非常に強い目の充血、涙、目やにが主な症状になります。一度発症すると約2週間症状が持続し、その間涙や目やにに含まれるアデノウイルスにより他の人に感染していきます。潜伏期間が2週間程度あるので、はやり目の患者さんから接触してから約2週間後に発症するパターンを多く見受けられます。

眼脂や涙に触らない、手や触れた場所を消毒するなど感染対策をきちんと行えば感染を防げますが、小さなお子さんがいる家庭や保育園、幼稚園などでは感染制御が難しく園内や家族内で感染が拡大してしまいます。実際当院にも家庭内で全員感染してしまったご家族が多数来院されています。

一度感染してしまうと症状が落ち着くまで2週間程度かかり、その間対処療法的に抗炎症薬のステロイドと抗生物質の点眼で様子を見ることになります。

大半の方はそのまま治癒していくのですが、一定の割合で角膜混濁をきたす方がいます。ウイルスによる角膜炎の後遺症で角膜上皮に混濁を残し、視力が低下したり霞が残ったりします。

多くの場合ステロイドの点眼を継続することで混濁は消失していきますので、感染が落ち着いた後に見え方に違和感がある方はしばらく通院していただき点眼を継続してもらう、またはより力価の強い点眼に変更していただくことになります。

また小さなお子さん、乳幼児は炎症が強くでて結膜に白い偽膜を張ることがあります。涙に含まれるフィブリン(血液中の糊の成分)が析出して形成するもので、放置すると癒着や角膜に傷をきたすことがあり、点眼を変更したり、場合によっては攝子で取り除く必要があります。

流行り目は結膜の所見や家族歴などを疫学的に組み合わせて臨床的に診断しますが、涙に含まれるウイルス抗体を調べることで診断を確定することができます(陰性の場合でも感度が6割から8割程度なので完全にはウイルス感染を否定できません)。

充血や目やにが出る症状が現れたら一度眼科専門医の受診をお勧めします。

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よしやま眼科 院長 眼科専門医 吉山慶三